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仕方なくついてきた場所は、屋上。
定番だなー、なんて思いながら相手を見下ろす。
思っていたよりも小さい。
まぁ俺が192cmとデカすぎるから、だいたいの奴は小さいけど。
「...」
「...」
連れてきたくせにさっきからなにも喋らずに俯いている金髪を再度見る。
根本までちゃんと染まってんなぁ。
なんて、どうでもいいことに感心していると、
「あ、のさ...」
意を決したような声。
顔は下を向いたままだ。
「あ、の...俺と、」
なんだろう。
さっきから思ってたけど、ケンカする雰囲気じゃないよな。
黙ったまま言葉を待つ。
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