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しかし、いくら待っても続きがこない。
仕方なく顔を見ようと、少し長めの金髪をかきあげながら屈みこむ。
思ったよりサラサラな髪に驚きつつ、
「おい、どうし--」
「っ!?」
バッ、と音がしそうなほど飛び退いた相手。
俺が触った髪を押さえて、心なしか震えている気がする。
しかもその顔は真っ赤だ。
怒っているのとは違う。
なんだろう、なんか--
「...」
「つ、付き合ってくれ!」
無意識に手を伸ばすと、突然叫ぶように告げられる。
「...」
付き合う?どこに?
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