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--え、なにこれ?
「伊藤すげぇなお前!」
「ハハッ!課長手懐けてるじゃん。」
「まじでオカンじゃねーか!」
今、あの鬼上司と噂される、
いつもは無表情・冷徹な、
あの、七瀬課長が、
俺の胸で眠っています----
抱きつかれた勢いで尻餅をついたまま呆然としていたが、からかいの声で我にかえる。
「ちょ、ちょっと課長!起きて、起きてくださいよ、七瀬課長!」
今度は両肩を持って引き剥がそうとする。
ん...と顔をあげたので少しホッとすると、課長が笑った。
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