314人が本棚に入れています
本棚に追加
/124ページ
「ァッ、やぁ!」
暗すぎず明るすぎず、相手の顔が見える程度の明かりに包まれた部屋。
恥ずかしそうに捩る体を組み敷いて、首筋に口づけを落とす。
「まだ、慣れない?」
「だっ、て...」
恥ずかしいんだよ...と顔を背ける仕草。
隠していても分かる真っ赤な顔。
中途半端にはだけた服からのぞく、ほのかに色づく体。
そのなにもかもが俺を煽るのだと、いい加減分かってくれないだろうか。
上から見下ろすこの体勢だけでも、暴走してしまいそうな征服欲を抑えるのに必死だというのに。
甘い匂いのする体を撫で、舌を這わせる度にビクンと跳ねる。
初めてこの腕に抱いた時とは意味の異なる反応に、愛撫に熱を込めていく。
最初のコメントを投稿しよう!