touch me

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タクは男同士でそんなことするのイヤなのかな? でも、僕は-- 「先輩?」 今も心配そうに顔を近づけてはくれるけど、やっぱり触ってはくれない。 「タク......」 「せ、先輩!?」 もう、待つのはやめた。 引かれても、嫌われても、いい。 せっかく誰もいない家の僕の部屋でふたりきり。 隣に座るタクの首に腕を回して抱きついた。 大きな体にすっぽりとおさまると、それだけで気持ちいい。 首筋に鼻を擦りつけると、あったかい日だまりみたいな匂いがした。
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