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やっぱり嫌われるのは嫌だな。
と思っていたら、タクに思いきり抱きしめられる。
「タク?」
腰と背中に回った腕に驚いて、首だけ動かしてタクを見ると、耳が真っ赤。
「う~、もう...先輩勘弁してくださいよー」
「っ、やっぱり嫌...」
おさまりかけた涙がまた滲んできたけど、
「俺だってずっと我慢してたのにー」
「え、タク?」
顔が見たくて少し離れようとしたのに、さらに強く抱きしめられて首筋に擦り寄られると、タクの髪が頬と耳に当たってくすぐったい。
「ン、」
思わず声をあげると、いきなり体を離されてビックリした。
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