touch me

7/9
前へ
/124ページ
次へ
やっぱり嫌われるのは嫌だな。 と思っていたら、タクに思いきり抱きしめられる。 「タク?」 腰と背中に回った腕に驚いて、首だけ動かしてタクを見ると、耳が真っ赤。 「う~、もう...先輩勘弁してくださいよー」 「っ、やっぱり嫌...」 おさまりかけた涙がまた滲んできたけど、 「俺だってずっと我慢してたのにー」 「え、タク?」 顔が見たくて少し離れようとしたのに、さらに強く抱きしめられて首筋に擦り寄られると、タクの髪が頬と耳に当たってくすぐったい。 「ン、」 思わず声をあげると、いきなり体を離されてビックリした。
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

315人が本棚に入れています
本棚に追加