虎視眈々

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現在、午前0時20分。 某マンション、とある部屋の前。 「お、おっも...」 飲み会おわり。 右肩には酔っ払い。 いくら俺が180cmでガタイがよくても、自分と変わらない体格の男、しかも酔っ払いを担いで帰るなんてなんの嫌がらせだ。 「クッソ、ふっざけんな、マジ...でっ。おい!鍵どこだ鍵!」 夜中のためあまり大きな声は出せないので、頭を叩いて起こす。 ん~っと薄く目を開け、 「......かばん...」 そう呟いて、また目を閉じるバカ。 自分で出せや!と叫び出したいのを抑え、鍵を開けて部屋の中へ。
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