あの子パンツはいてないのに。

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「まぁ待て太陽、早まるな、すまなかったよ悪ノリが過ぎた」 「今更謝っても遅いんだよ! 俺は今ここでお前をしばくって決めたもんね! お前の視界を赤く染めてやんよ!」 「待て! お詫びと言っては何だが、その代わりに今ここでお前の気に入った女の子の下着の色を教えてやる!」  なん、だと……? 「それで不服なら……これにその子の裸体をスケッチしてやる!」  透四郎はそう言いながらスケッチブックを鞄から取り出した。まぁ言いたい事は分かる、女の子の裸体を透視能力で覗き、それを記憶し、後でスケッチブックに記憶した裸体を描いてくれるつもりなのだろう。  言っておくが俺にとってこれ以上ない程のご褒美はない。透四郎は絵、めっちゃくちゃ上手いのだ、プロ顔負け? の上手さなのだ。そんな奴が俺の気に入った子の裸体を描いてくれると言うんだぞ? 断る理由がないだろうが! 「よし許す!」  もちろん許しました。えーっと、どの子にしようかな? 「ちょろいな」 「え? 今何か聞こえたような」 「気のせいだよ。そんな事気にするより早く一人選べ。誰が良いんだ、俺が最高の裸体を描写してやる」  さ、最高の……ゴクリ。だ、誰にしよう、これは最高の自分へのご褒美になる。慎重に選ぼう……えーっと誰にしようかな。お、あの子なんて可愛いな、俺のタイプズドーン! 「透四郎、あの子で頼むわ」 「あの子か、なるほど、どことなくお前の好きな芸能人のタイ○ アイリに似てるな。つーかあれ、うちの学校の制服じゃね? あんな可愛い子いたか?」
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