あの子パンツはいてないのに。

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 落ちこぼれ、妹にそう言われようとも俺は怒ったりしない。事実なのだから、俺は落ちこぼれで月夜は天才、これは目を逸らす事の出来ない現実なのだ。だがしかしだ。 「落ちこぼれだろうが何だろうが今は関係ねぇだろう、俺は人として当然の話をしてるんだよ」 「フン、何怒ってんのよ馬鹿じゃない? あ、あーそういえばそうだったわねぇ、死、今のあんたにはこの言葉禁句だったわねぇ、ごっめんなさーい、ツキヨ忘れてたぁー」  この発言にはかなりカチンときた。世の中、言っていい事と悪い事がある。 「それ以上言うと怒るぞ、月夜」 「ふーん、あんたが怒った所で別に恐くも何ともないんだけどぉ?」  確かに、いくら俺が怒って喧嘩を売っても、月夜に勝てる訳がない。十中八九返り討ちに合うのが落ちだ。 「ほーら、結局なーんも出来ないじゃん、なっさけなーい。だから学校で友達の一人も出来ないんじゃないの? あ、そういえば一人居たっけ? 透視能力を持ってる、あんたと同じ落ちこぼれの……」 「帰れっ!」  母さんの事だけじゃなく、俺の親友の事まで馬鹿にし始めたのを聞き、俺も流石に堪忍袋の尾が切れた。  あ、母さんの事というのは後ほど話します。 「うるさいなぁ、怒鳴んないでよ全く、子供なんだから」 「どっちが子供だよ」 「はいはーい、どうせ私は子供ですよーだ。ま、でもそんな子供に負けてるあんたは子供以下って事ね、赤ちゃんかしら? ププ」
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