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生意気過ぎるだろ、こいつ本当に俺の妹か? だとしたら何でこんなに性格捻じ曲がってんだ、俺はこんなに真っ直ぐだと言うのに……
「けどまぁ、帰れと言われなくても帰りますよーだ、この部屋とあんたイカくさいしー」
「誰がイカくさいだこの野郎!」
我慢の限界、月夜に殴りかかると、バリッという電気の音と共にまるで瞬間移動をしたかのように馬鹿妹は姿を消した。
「あの野郎、どこに消えやがった!」
部屋中を捜してもいない、どうやら本当に帰ったようだ。騒がしい上に腹の立つ訪問者だった。つーか何しに来たんだあいつ。
静かになった部屋の中、俺は一人物思いにふける。
「母さん……」
タンスの上には、まだ小さかった頃の俺が母に抱っこされている思い出の写真を飾っている。
それを見ていると、先ほどの月夜の発言が頭の中で巡りイライラしてきた。
そしてイライラを通り越し、イライラが何故かムラムラに変わった。
「溜まったものは抜くしかないよな!」
そう思い立った俺はティッシュを用意し、パンツを脱いだ。そしてDVDをセットしようとしたその時……
「あ、そうそう、あんたがキモ過ぎてお父様からの伝言言い忘れてた……って、キャーーーーーーーーーーッ!!!」
「て、てめぇ何戻って来てんだ!」
月夜が戻って来た、まぁパンツを脱いでた訳だから当然見られた訳だ。何を? 決まっている。
俺の象さんをだ。
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