第1章

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コートを後にした二人は近場にあるコンビニで飲み物と食べ物を購入し、備え付けてあるベンチに並んで話していた。 「あれは僕の勝ちだったよー!絶対ー!」 喚きながらミルクティーを飲む直紀。 「いや、結局何点取ったとか分かんねぇし、勝ち負けなくね?多分俺が勝ってたけど?」 コーヒーを飲みながら雅人はそう言った。 もう一度言うが二人は負けず嫌いなのだ。 「あー、もう、何でそんな実力あるマサがバスケ部入ってないんだよー!試合でならそんな事言えないくらいめためたにしてやるのにー!」 「うるせぇ、近所迷惑だ座れ」 立ち上がって叫んだ直紀を無理やり座らせる。 だが実際彼の言っていることには間違いはないだろう。 雅人は元々一人でプレーが出来るスタイルだが、直紀は周りを活かすプレイこそが本職だ。 本当に試合でやりあうなら、雅人が勝つ可能性は低くなるというのは認めている。
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