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だが二人が行っているのは一対一。
そこで実力は均衡している。
なので雅人は口では認めない。
「もー…でもさ、本当にバスケ部入ってよマサ。」
さっきとは違って真面目な声で語る直紀。
そんな直紀を見て、雅人はため息を吐く。
「お前なら分かるだろ。今更チームプレイなんか俺はできない、やったらいけないんだよ」
雅人はぼーっと夜空を見上げながらそう言った。
「でも、あれはマサが悪いんじゃないんだよ?」
「みんなそう言ってくれる。…でも俺の中で踏ん切りが付いてないんだよ」
雅人の表情が苦しむように変わった。
それを見て直紀は出過ぎた真似をしたと、後悔する。
「あ、ごめん…マサ…」
「良いよ、大丈夫だ」
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