第1章

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携帯をしまい、直紀は夜空を見上げた。 ---マサ、早く一歩踏み出そうよ。 今頃は家についているだろう友達を思って。 帰ろうと、直紀はコンビニのゴミ箱にゴミを捨てた。 「ん?」 そこでコンビニに貼ってあるポスターが目に入る。 "凪平高校文化祭" 「文化祭…使えるかも…」 歩き始めた直紀はもう一度携帯を取り出して、通話履歴の一番上、健二にかける。 ----行動しなきゃ、始まらないんだよ、マサ 電話はすぐにつながる。 「あ、健二さん、度々すいません。ちょっと話がありまして…」 直紀もまた帰路につく。
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