第1章

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「んー、まぁ、徐々にいこうか」 笑ってそういうミネの携帯が鳴った。 「礼央?」 チラッと時計を見れば5時25分を指している。この時間にミナの携帯が振動するのは彼氏の磯崎礼央(いそざきれお)の部活が終了したことを意味する。 彼はバスケ部だ。 彼の代はここ、凪平高校(なぎひらこうこう)で、過去最高の強さを誇るらしい。 「そうみたいだねー、迎え行きますかなー」 そう言ってミネは振動している携帯を手に取った。 画面をスライドさせて電話にでる。
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