第1章

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「もしもーし」 電話に出たミネを横目に、僕は鞄に机の中の物を詰め始めた。 さて、今日はどうしようか、ミネは礼央と帰るだろうし、流石にそれを邪魔するほど、嫌な奴にはなりたくない。 携帯を開いてカレンダーを確認する。 うん、水曜日ならあそこに行こう。 「マサー、礼央が一緒に帰らない?だってー」 「…カップルのお邪魔はしたくないから遠慮しとくよ」 「そうなの?遠慮しなくて良いのにー、あ、礼央?マサ君は私達のラブラブっぷりに妬いちゃうから来ないってー」 僕が本当に妬いてるなんて全く思ってないんだろうなこの子は。
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