第1章

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礼央は教室にミネを迎えに来るということになったらしく、教室でミネとは別れて僕は一人で下駄箱に向かっていた。 ここ、凪平高校は県立高校にしては学校自体も大きく、部活動にも力を入れているし、進学率もそこそこ、学食だってある。 それにプラスで学費もそんなに高くない。 昔は普通の県立高校だったのに何故という疑問をお母様方は皆口を揃えて言っている。 噂だと六年前何故かは知らないがどっかのお偉いさんの子供が入学するからと親が盛大に学校改造計画みたいなものを建てたとかなんとか。 他にも色々と噂は流れているが、一番信憑性が高いと言われているのがこの噂だった。 他にも、そのお偉いさんの子供の弟か妹が俺らの代にもいるとかなんとか。 まぁ、つまり、待遇は良いので入学希望者は年々上がっていき、今や生徒数八百弱の進学校として有名である。
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