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恐ろしい……夏は男すら変えてしまうのか?
しかし、よく周りを見ても視線の先にあるのはミコトの姿だ。それは男も女もである。
さっきのはミコトのブラックジョークであると勝手に信じる事にした。
それにしてもだ、これだけの視線の中心に居るとどうにも居心地が悪い。
「お前はよくこんな視線に動じないな。視姦希望者なのか?」
「はあっ?何をバカな事を言ってんのさ?好んで視姦されたい女なんて何処にいるのさ?」
「ここに」
「あんたいずれ訴えられるからね。あたしに」
そこは心配するな。訴える人間などその辺をちょろちょろしてるわ!
「別に見られても恥ずかしくない格好はしているからね。これぐらいの視線に怯んでなんていられないわ」
「ま、まあ……確かに見られて恥ずかしい格好じゃないよな……」
「そこまで胸の谷間をガン見されると、恥ずかしいどころか単純な殺意が沸くわね」
そう言ったミコトの顔は少し赤くなっている。それが照れ隠しなのか怒りを抑えているのかは分からない。
ただ1つ分かる事は……
「やめて!俺の股間を凝視しないでくれ!」
「同じ目に合いやがれ!」
基本構造は俺もミコトも変わりなかった。
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