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文化祭が終わり、正体を明かしたましろに対する周りの目が今までとは違い、とても好意的なものへ変わっていった。
しかしそれは学園内の話であって、一歩外へ出れば今までと変わらず好奇の目に晒されている。
それでも、ましろを理解してくれる人が増えた事によって出来た心の余裕のせいか以前より嫌悪感に陥る事は少なくなっていた。
多少の波風はあるが、平和な日常が繰り広げられている。
これはそんな平和な日常のある日のお話ーーー
文化祭から半年過ぎた翌年の夏休みのお話ーーー
「……この問題を間違えたら1枚脱ぐ」
「待てましろ!そんな罰ゲームなんてしたら数分後には全裸待機になってしまう!」
「……わたしが」
「お前が脱ぐのかよ!」
「……ちなみに着衣は3枚」
「執行猶予は3問ですね兄さん」
「瞬殺で実刑だぞ海!」
「頑張って下さい空くん。自分の身の為にも」
「簡単に言うなよ朝日……『オイラーの公式を証明せよ』どこの数学者だ!?こんな問題解けるか!」
「無駄な努力するより、早く死なせろよ」
「死なすのはお前か夕日?」
ましろ、海、朝日、夕日に囲まれながら自宅での受験勉強。周りから見れば美少女に囲まれている桃源郷のような環境だが……
「……間違い発見……あと2枚」
「お前は脱ぎたいだけだろ!」
「ふ、冬月さん!1枚脱いだら下着だけじゃないですか!」
「……大丈夫……キャミソールがあるわ」
「え?1、2……えーっと……ましろさん?ちなみにあと1枚は?」
「……ぶら」
「ぎゃぁぁぁっ!ノーパン痴女とエンカウント!」
「さあ、念仏を唱える時間をやろう」
「や、やめっ!背骨に拳を密着させるな!」
平和な日常を返せ!
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