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朝日はオロオロしながら周りを見渡している。
「そんなに水着って大事なのかね?」
「おや?空らしくないお言葉を。では、右にビキニ姿の女性、左にスクール水着の女性、どちらを選びますか?」
「両方!」
「ええ、僕が悪かったです……空は中身を大事にする男でしたね」
「そうだぞ龍!問題は中身なんだ!確かに露出の多いビキニに惹かれるのは男として当然だろう。だが、スク水の背徳感、何より薄い布の密着感!ピッタリフィットした布から創造させられる中身!見えないからこそのエロスが俺の五感を刺激させるんだ!」
と長々と語ってしまう。
同じ男として、そして変態として龍は解ってくれている。
しかし、朝日は当たり前のように壁まで退いているし、夕日とミコトは耳打ちしながら俺の殺害方法を画策しているようだ。当然、海はプレッシャーが積載オーバーしている笑顔でいる。
そんな中、ましろだけが感銘しているように何度も頷いていた。
「同属嫌悪という言葉があるのですが……まあ、そういう事ですよ委員長。空はどのような水着であろうと関係無く堪能する男ですから」
「ふあっ!?そ、それは関係……無くも無く……」
急に龍にフラれた朝日は顔を真っ赤にしていた。
「とにかく私は水着を購入しなければ……海さん!一緒に水着を選んでいただけませんか!?」
「え?私がですか?」
「はい!是非、お願いします!」
どうやら水着の事について聞いていたり、周りをキョロキョロしていたのは一緒に水着を買いに行ってくれる人を選んでいたらしい。
「そんな……私よりミコト先輩とかの方がセンスあると思いますよ」
「いえ、海さんがいいのです!海さんしかいないのです!」
必死な朝日に困惑している海だった。
そんな2人を横目に、ミコト達は水着の話で盛り上がる。
「ついでだから、あたしも水着買っちゃおうかな?ローライズの水着なんで大胆じゃない?」
「あたしはどうしようか?正直、水着なんてハーパンとTシャツで充分なんだけど」
「……貝殻ビキニはドコで買える?」
「後生ですから海さんお願いします!」
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