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俺が意図した事とは別の方法により、本音がましろへ伝わってしまった。
しかし、それで良かったのだろうと今になってそう思える。
恥ずかしさやプライドが先立ち、2人の事なのに俺1人が先走っていたのだと龍が教えてくれたから。
この事でましろが不安になっているなんて考えもしなかった。だが、逆の立場なら……申し訳ない気持ちから、ましろが帰ってきたら優しくしてあげようと心に誓う。
『……たくしあげはヘソまで見えた方かいい?それともぱんつだけ?
』
「非常にどうでもよさげで大事な問題だな。俺的にはヘソまで!」
更に優しくしてあげようと思う。
『……では朝日もれっつちゃれんじ』
『きゃぁぁぁぁっ!?スカートを持ち上げようとしないで下さーい!』
「おまっ!何を羨ましい……否、けしからん事をしとんじゃー!」
ましろの携帯は朝日が持っている。そのせいで、携帯の画面に朝日の姿が見える事は無い。
かなり暴れているのだろう。俺から見る携帯の画面は、まるで大惨事の中で逃げ惑う民衆の如く、上下左右に激しく揺れている。
それでも俺は見逃さなかった。
細く白い脚とは別に、やはり色白だが健康的な肉付きをした柔らかそうな脚の存在を。
「ましろーっ!どこまで到達した!?」
『……ただいま、ぱんつまであと5cmであります隊長』
「健闘を祈る!」
『……らじゃー』
今日はましろの言う事を何でも聞いてあげようと心に誓った。
『健闘を祈るじゃありません!ましろさんも返事しないで下さい!』
携帯越しに俺は思ってしまう……
「どの店に居るのかは知らんが……」
「ええ、間違いなく出禁でしょうね」
公開百合レイプを許してくれるほど、お店は寛容じゃない。
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