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何かにつけて俺に目を光らせている2人組。ミコトの後輩だからこうなのか?この後輩だからミコトが先輩なのか?卵が先か鶏が先かのような問答を幾度したことだろうか?
とりあえず悪意を持たず人を落とし入れてくれる。
しかも、厄介なのが俺になついている事だ。
「隊長!もう最高でしたよ!萌死ぬかと思いました!格好良かったです!」
「あんな表情見せられたら落ちない女は居ませんよ隊長!それぐらい格好良かったですから!」
「そ、そうかーそりゃ照れるな」
「「澤村先輩が!」 」
「ありがとうございます」
「おい!」
いや、バカにされているのかもしれない……
そんな2人を正座させ、俺は正面で仁王立ち。
「では聞こうじゃないか……どうやって家に入った?」
「「玄関からです!」」
「侵入経路じゃなくて……玄関には鍵が掛かっていたよな?ピッキング?」
「この家の鍵は素人にピッキングされて開くぐらいチョロいものなのですか?」
龍に言われて気付くが、確かにそんなにチョロい鍵では無いはず。それ以前に一般的な高校生がピッキングなどという技術を持っていないだろう。
その疑問は後回しにし、違う疑問を投げ掛けてみる。
「なぜウチに来た?」
「はい!何やらホモォーーッとした空気が漂っていましたので」
「それに釣られたであります隊長」
「何?その空気?そして君達は匂いに釣られるハエなのか?」
「「きゃぁぁぁっ!言葉責めキターーーーッ!」」
「おやおや、可愛い後輩を言葉責めで辱しめるとは困った性癖ですね」
「いや、辱しめるどころか喜んでいるだろ君達は!」
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