おまけ

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実妹の暴言など今更ダメージを受けるようなものではない。それぐらい聞き慣れている。 はずだったが、思ったよりダメージが大きかった。 普段と違うシチュエーションがそうさせたのだろうか?立ちすくむ俺を放置し、海は龍の手伝いにこの場を離れる。 海水のような塩分を含んだ液体を目に溜め、茫然自失で立っていた俺の後ろから声がかかる。 「……お待たせ」 聞き慣れた声の正体は振り向かなくても誰だか分かる。 「待ったというより早かったな……」 振り向いた俺は言葉を失う。 そこに居たのは、紛れもなくましろの姿。しかし、存在感が段違いだった。 可愛らしいフリルのついた白いビキニ。純白の髪、白い肌、全体が白い存在として統一されており、眩しい太陽の光が反射しているようだった。 「……後光よ」 「そんな大したもんか!」 純白の美しさを再確認していたが、やっぱり中身はましろだと安心する。 「……どう?」 「どうって何が?」 「……海底深く沈むがよい」 「どうして!?」 普段通り主語の無いましろの言葉。ましろが何を聞いてきているのかぐらい分かっているが、その答えを恥ずかし気もなく口に出来るほど女慣れなどしていない。 「……もう1度聞くわ……どう?」 観念した俺は、恥ずかしながらも本音を伝える。 「ああ……とても似合っている……可愛いと思うぞ……」 「……欲情した?」 「お前じゃねえんだよ!」 ましろが喋らなければ欲情したかもしれない事は黙っておこう。 とりあえず満足気な雰囲気をかもし出しているましろは気を損ねていないようだ。 これで更衣室から出てきていないのは1人だけ。朝日はどうしたのか、ましろに訪ねてみる。 「朝日はどうした?一緒じゃないのか?」 俺がそう聞くと、ましろは無言でくるりと後ろを向く。 それを見ていた俺の視界には、ましろの腰まで伸びた長く白い髪とビキニに隠れたお尻が見え……なかった。 太陽の光を反射させる長い黒髪。髪の先端を束ねる大きめなリボンがご丁寧にお尻を隠している。 ましろの後ろにぴったりとくっついていた朝日だった。 「オセロ?」
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