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「何をしてんだ朝日?」
「なななな何をと言われましても……」
一向に朝日は俺の方を向いてくれない。
そのまま後ろ姿を見ていてもよいのだが、どうせなら正面から水着姿を見たい!長い髪で隠れているので、後ろ姿から見えるのは脚だけだ。
「……早く振り向かなければ空が膝裏フェチになってしまうわ」
「そそそそんな事を言われましてもー……膝裏なら……」
「待て!膝裏フェチ確定なのか!?」
まあ、確かに太ももとふくらはぎの曲線が混じり合い、陰影が白い肌とのコントラストを……
「……危ないわ朝日」
「ぐわっ!目潰しだと!?」
「……ふぅ~危機は脱したわ」
「俺の目を犠牲にしなければいけないぐらいか!?」
俺の両目をご丁寧に潰したましろは、朝日の後ろに周り無理矢理正面を向かす。
「……覚悟を決めるといいわ」
「あぅ……でも、海に来ているのですから……」
覚悟を決めた朝日は恥ずかしながらも正面を向いてくれている。
「ど、どうでしょうか?」
恥ずかしいのを我慢しているような朝日の声。その声だけで何杯おかわりが出来るだろうか?
「あのー……空くん?」
「すまん……涙が止まらなくて目が開けられん」
「……心眼で見るのよ」
「そんな特技持ってねえよ!」
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