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これは危ない!とても危ない!何がと言われれば困るが、とにかく危ない!
たかが水着!されど水着!水着を見るのは初めてじゃないし、どちらかと言えばグラビアで見慣れているはず!
なのにどうしてここまで動揺しているのか?
答えは簡単だ!
「ありがとうございます!」
「何が『ありがとうございます』なんですか?どうして礼拝をしているのですか?」
俺の感謝の気持ちは土下座を超えていた。
そんな低い体勢の俺を椅子にするましろ。
「……生尻の感触よ」
「水着が間に挟まってるよ!そしてこの体勢は屈辱以外なにもない!」
「……そう?ご褒美のつもりだったけど」
そんなご褒美などいらない!
屈辱に身を震わせる俺は、ましろの身体ごと持ち上げ立ち上がる。
少し宙に浮いたましろは、バランスよく朝日の横に着地していた。
白と黒、対なる2人が並んで立っている姿を見ると……
「きゃぁぁぁぁっ!?また鼻血がーーーっ!?」
「……今度はわたしも見ていたわね……なら逝ってよし」
「逝ったらダメですーーっ!」
俺が立っていた場所は、大量の鼻血により砂が固まっている。これはこれで新手の拷問なのだろう。
しかし、悔いは無い!
「……愚かね」
「やかましい!」
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