おまけ

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「………………婚約?」 「う~ん……ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」 「2回じゃ飽きたらず3回だと!?」 「うん。それは本当に勘弁してほしいかな。そうじゃなくて……って、あれ?空くん大丈夫?」 本人は悪気があったわけじゃなさそうだ。だからこそ、表情も一切変えず声のトーンも普段通り。 それが余計に俺の心を荒ませる。 「そんな瑞希元会長が支えてもらうような状況があるんすか?何だかんだ言ってもこなしているし、勝手なイメージですけど瑞希元会長って躓かないで人生送ってきたイメージなんすよね」 「う~ん……そう言われると何も返せないかな。自分で言うのもなんだけど、多分壁にぶち当たったり躓いた事ってあまり無いかもしれない」 「やっぱりですか。だから永遠の幼女のままでいられるのですね」 「うん、妖精さんみたいな言い方だね」 そう言われると永遠のロリ妖精じゃないかと本気で疑ってしまう。 冷静に考えれば考えるほど瑞希元会長=ロリ妖精は現実味を帯びていた。 成長が止まった身長、変わらぬ幼顔、正統派ロリの象徴である貧乳…… 「ロリ妖精さん握手して下さい」 「うん、そろそろ本気で良い病院を紹介しちゃおうかな?もちろん精神科だよ」 無垢な笑顔の割には言っている言葉はえげつなかった。
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