おまけ

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「うん、時間はみんなの都合があるから後にして、交通手段はわたしの車があるから大丈夫だよ。ん~人数無理か~……もう1台手配するか」 「はいっ?今何とおっしゃいましたか瑞希元会長?」 「うにゅ?もう1台?」 「それも微妙に気になりますが、わたしの車?」 「……たわしの車?」 「ただの拷問器具だよそれじゃあ!大事な事なんだから、ましろは少し黙っていろ!」 「……黙る……ギャグボール!」 「海!縄!」 「冬月さんを縛ってどうするつもりですか兄さん」 違う!別に縛りたいわけじゃない!そんな否定も出せないぐらい、海の笑顔は嵐の前の静けさだ。 ましろを黙らせる事に失敗した俺は、精神消耗を覚悟で話を進めるしかないと腹をくくる。 「もしかして瑞希元会長……お車を?」 「えへへぇ~この紋所が目に入らぬか~!」 まるで時代劇を彷彿させるように、小さなカードらしきものを俺の眼前に晒してきた。 「免許証……年齢詐称?」 「に"ゃっ!ちゃんとした本物だよ~!戸籍謄本だって持っていったんだからね!……うん、何回も本人確認されたけど……」 「……合法ロリにも社会権はあるわ」 なぐさめているのか、ましろは膝の上に座る瑞希元会長の頭を撫でていた。 「お前もフォローしながら何気に酷いよな……」 まだ疑いを持つ俺は、瑞希元会長から免許証を借りマジマジと見る。 確かに写真は瑞希元会長だ。生年月日も聞いている自称と同じだ。信じたくない現実が目の前に存在する。 「……って事は……幼女じゃなく、リアル合法ロリ!?」 「うん、何気に酷いのは空くんの方だよね」
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