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「ダメよ~ダメダメ。今行くと国賊で公開処刑確実よ。」
「そうだったな。アンタ。御国のお嬢様なんだよな。御免・・・・俺は逃げないよ。」
ドライツェーンは心配していた。自分を誘拐拉致の情報は全世界に拡散してティオーネ・エイゼンヴェルト・アガートラームは賞金首を懸けられている。深夜に貨物船に乗り込みコンテナの中に入って国を目指した。
「ドライツェーン?俺が居ないとなると六人は難しい。他の人間とて貌を知らないヤツも多いが、唯一知っているのはコイツ。」
メモ用紙に名前住所性別大罪名を走り書きしてドライツェーンの胸に挟んだ。
「俺が死んだ場合な。コイツはヤバイ。クレイジーケンバンドってぐらい。クレイジーだが、力になる。三十五億$の賞金首で・・・・・全世界の荒稼ぎの命知らずが帰ってこられない。いやいやいや、ホント。ホント」
《シャーロット・アクアグランエッジス。ダサーインシュルタット州ベルガモ43-21-14女性。色欲の大罪》
このメモを渡してティオーネは満月を見て眠った。
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