第一章伝説の物語(Die Geschichte des legendaren)

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「アンタ何者だ?余程の悪党じゃない限りここには居ない。」 「フッ。俺は悪党じゃない。大罪人。俺の燃える魂が憤怒。サタンだよ」 「左様か」  甲冑を着た男に聞かれた。 「俺は・・・生き抜くことを誓ったのにくそったれ!」  拳で壁を殴るが、強固な壁はビクともしない。ティオーネの人生はここで終わるのかと思い麻の敷き布団に寝転んで三日も待つことに決めた。 「御前さ。生きろ。俺だって元は聖騎士だ。」 「!?」 「悪い。俺は聖騎士団長だ。」 「あああああああああっ!うぉおおおおおおおおおおおおおおおっ!わああああああああああ」  歯車の何かが斬れて俺は無意識に剣を抜いた。人生が終わるのはまっぴら御免だ!俺は牢獄で反省した。聖騎士は黙ったまま木像を彫っていた。 「死んでいるのか?」 「生きる、生きる、生きる。生きる。生きる。生きる。生きる。生きる。生きる。生きる。オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」  ティオーネは剣を抜き蒼焔をも纏って鉄格子を斬り階段を見つけてダッシュするが、看守を斬り捨て血の雨を浴びるのも目の前が・・・・暗くなってきた。 「ああああああああああっ・・・・・・・・ううぐぅうぅううううぅ・・・」  聖騎士が放つ十段に狙撃されて階段から転がり落ちた矢先に居た看守に強制連行されて紅蓮の氷結の監獄に手足を鉄の鎖に縛られた。何十の重い鉄の扉に氷結で冷気が篭もる監獄に囚人達は吊されてミイラとなり血肉の全てが吸われていた。 (出せ!ダセッ・・・・ダセシテクレ!)  その頃ドライは評定に出ていた。
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