魔王の大罪七英雄戦姫伝

第一章伝説の物語(Die Geschichte des legendaren)

「礼儀良い青年じゃないか。」
「済まぬ。勝手に死刑とか出して迷惑この上ない話しだ。御免」
　謝罪する王を見て慌てて
「こっちが悪いのですよ。俺が・・・俺。私に会わせてくれ！私の失態ですよ。死刑は行き過ぎ。責めて謹慎なら快く承る。俺は自分を分かっている。レヴィハシュヴィルト・オーヴェサダーイン卿の末裔は末裔。」
　その名を聞いて驚天動地。ローゼンフィエルドが産んだ英雄で魔王を殺した七人の中で最期は弾圧されてミーリャスヴェリアル島で斬首となったことを伝えた。
「それは初耳です。レヴィハシュヴィルト・オーヴェサダーイン卿。俺のルーツ。国王殿下。この命に恩義を返します。俺が世界を助ける。他の六人も直ぐに見つけます。すいません。国立図書館を借りても構いませんか？」
「御父様この通り、私からもお願い致します！」
　ドライと共に頭を下げるとアーヴァセル王は了承した。
ローゼンフィエルド国立図書館
人類史上歴史が長い最古の図書館。一千フロアも存在する図書館で移動はエレベーターで行う。ここの司書で管理人のインデックス・ディスティニーが声をかけた。