第一章伝説の物語(Die Geschichte des legendaren)

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「世界地図と船を手配する。本当に六人揃いだして欲しい。再び魔王との闘いで世界が消滅の危機が迫ってきている。」 「心配するな!俺が世界を護る!」  こうしてローゼンフィエルド国を離れる時にドライもお供をすることになり、ローゼンフィエルドから東に行ったエーユタッサーラが次の目的地である。 「私もサポートします。」 「うん。頼むよ」  ローゼンフィエルドを出て険しい山間の道を進み最初の村でエーユタッサーラが次に着いた。人口が少なくここに着いたのは移動酒場料亭ギルドの《戦乙女の守護者》が賑わっていた。多くの旅人が飲み食いしてどんちゃん騒ぎしていた。 「ドライ?俺のギルド。ここで情報を貰っている」 「へぇー」  村に着きギルドに顔を出すと全員頭を下げた。 「面を上げてくれよ。」 「ギャスターお前さんいつも食い過ぎ。飲み過ぎ。金払えよ。ツケが貯まりすぎでなんともいえねぇー」  ギャスター(ウィングット)はいつもカウンター席でマスターのフルコースを頼み食べていた。ティオーネがバーの席に立ち多くのカクテルのグラスを拭きこの歳でジントニックを作って飲んでいた。 「はい。お待ち」 「ヘヘヘッ。サンキューでぇす」  村人が飲みギャスターが荷物を担ぎ四十$払いギルドを出た。ドライがテーブルに座ると旅人が席に座ってマジックを見せていた。 「うっううわーーーーーー感動する」 「ハッハハハハハハハハハ・・・・・センキューだ。」  旅人は酒を飲みドライも酒を飲んでいるとギャスターが外に出てタバコを吸い木の根っこに腰を下ろしてタバコを吸い夜空を見ていた。 「ティオーネ・エイゼンヴェルト・アガートラームか。まぁ名乗るのは後々だな。俺がウィングット・ベルファウスト・キリングウェイって分かんない方が良いな。クッ。俺はベルゼブブを宿す。一日に約四十万㌍消費シネェと生きてこられない。難儀な体質だ。」  ギャスターはタバコを捨てて南東の険しい谷間の岩窟の寺院に向かった。ティオーネはギルドを畳み荷物を積みドライを起こして村で聞き込みした。  ティオーネ・エイゼンヴェルト・アガートラームの名は全世界が覚えている。僅か一日で国を滅ぼし、世界から裏切られ、捨て去り、裁ち切り、この男は剣に生きて剣で死ぬ。ギルドのマスターとしてこの村での聞き込みをした。
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