2人が本棚に入れています
本棚に追加
「あっ!あっ!あっ!ア・・・アナタ?七英雄の人?えっ、嘘。嘘。嘘。見つけましたわ。アナタにこんな時に申し訳ないですが、一つ願いを聞いてくれませんか?」
「あっ?何。言って御覧」
ティオーネが白いシャツに鋼鐵の鎧を着て黒コートに肩当てをして双剣も血を拭い鞘に納めた。「何だろうね。」ジューシーが喋るとドライツェーンが吃驚して腰を打った。
「この馬が喋るの?不思議だね?」
「願いを言えよ。」
「うん。七英雄を探しているの。この世界が再び絶望に沈む前に消滅を避けざる前にあなた方かつて王国も国を身分も全て捨て去り、裏切り、魔王を殺したあなた達の玄孫に、末裔にこうして頭を下げているのです。」
王女が頭を下げてティオーネに土下座するのを格好悪いと思い頭を掻きティオーネは剣を床に置いた。
「分かったよ。うん。まぁ。隠すのも悪いが、話すよ。俺はその確かに英雄の一人でレヴィハシュヴィルト・オーヴェサダーイン卿の末裔。名をティオーネ・エイゼンヴェルト・アガートラームだ。二国から懸賞金をかけられている。額は六百万$だ。ハハハハハハッ」
「はぁ・・・でも。アナタは大罪の力を持っているのですよね?」
「そう弾丸トークしてくるなよ。結滞だ。うん。憤怒の大罪だ。俺の躰にはサタンが宿っている。産まれた当初サタンと契約を交わし俺自身アイツだ。フッ。」
王女が納得してドレスを短剣で破り動きやすくパンツが見える状態になるのをティオーネはテントから黒いコートとジーンズをドライツェーンに渡した。
「着替えろ。」
「見ない?見ない?恥ずかしい王女の裸見ないでね。ねっ」
「おお」
ティオーネはその間コンテナに登って剣を腰に差して船を見ていた。地図を持っていなく食糧も底尽き残っているのは乾パンとチーズとジャムと塩と砂糖とオリーブオイルだ。港町で食糧調達したいが、出来ない状況に立たされた。
「はっい。」
着替えを終えてドライツェーンが姿を見せるとティオーネが三百$渡して食糧を買い出しに行かせた。
「頼むわ。俺が外にシャバに出られないから・・・・なっ。」
「ハーイ。狩ってきますわ。買うね。」
ティオーネもジューシーを下ろして水をあげた。
「大丈夫?」
「ああ。御前こそ・・・・」
ティオーネ・エイゼンヴェルト・アガートラーム。この男は後に世界全土に名が知れ渡る大罪人となる。
最初のコメントを投稿しよう!