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ホッとして胸を撫で下ろしている僕の上から美裕くんがスッと退くと、そのまま理科室を出て行こうとした。
玲「あ、おい。
そのままクラス戻んのはやめた方が良いって(汗)変な目で見られんの、目に見えてるだろ?
カバンとかは持ってってやるから、保健室で待っ…」
美「もう僕に関わらないで」
玲「は!?」
美「迷惑なんだ。
さっき宮西くんが僕の代わりになるって言った時、何も考えられなくなったんだ。凄く不快な気持ちになった。
錦城くんの言った通りだよ。
僕は他人の気持ちが分からない。それでキミたちを傷つけるから一緒に居ない方が良いんだ。
今の僕と一緒に居て、キミたちの利益になる事は何も無いよ」
制服の胸のあたりをギュッと握り締めて、そう言う美裕くん。
琥「そ、そんな事ないよ…美裕くん!」
僕は必死で首を振って否定したけど、彼は僕と玲太にニコッと笑顔を浮かべてからそれじゃあ、とだけ言って出て行ってしまった。
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ー陸Sideー
やっべ…ねみぃ……。
古典って睡眠作用最強だと思うぜ…。
眠気と戦う事も馬鹿らしくなり、大人しく寝よう(←)としていた俺は、制服のポケットに入っている携帯が震えたのに気づき机の下で見えないように画面を操作した。
ん?
相棒くん?
珍しいな。
授業中だぞコラー。←
そう思いながらメールを開く俺。
そこには、みゆが二年の奴らに髪を切られた事と、自分達は一緒に居たくないと言われたから俺に美容院に連れて行ってやって欲しいと書いてあった。
陸「うっわ……マジかよ…」
思わずボソッと呟いてしまう。
度が過ぎてるだろ…。まあ、みゆは髪切られたぐらいじゃへこたれもしてないだろうけど……。
しょーがねー。
連れてくか。とりあえずアイツ探さねーと。
俺はガタッと席から立ち上がった。
「ん?
どうしましたか?各務くん」
陸「センセー、超腹痛ぇから早退しマース」
コラ颯太。呆れた目でこっち見んな(笑)
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