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玲「むしろ夕飯作ってくれよ。
俺、食いに行こーっと」
美「……うん…。」
琥「えー。玲太も手伝ってよ!」
玲「俺は食べる専門(笑)」
琥「最低っ!」
2人でくだらない言い合いをしていると、目の前からぽすっといきなり抱き締められた僕たち。
玲「うぉ…っ!美裕……?」
琥「……?(汗)」
美「……と、もだち…だよ。
コハクも、レイタも……僕のともだち…だよ」
耳元で囁くようにそう言われて、僕はなんだか泣きそうになった。
琥「……っ!
…うん!」
玲「当たり前だっつーの」
その返事を聞くと彼は僕たちから体を離した。
そして少し高い所にある顔を見上げた僕と玲太は息を呑んだ。
!
琥「……!」
玲「……美裕…お前」
嬉しそうに笑う美裕くんがとても綺麗で目を奪われる。
いつもの作った感じは全然なくて、いつもどこか冷めていて何を考えているか分からなかったグレーの瞳は今は単純に嬉しさだけを映していた。
凄く優しい瞳で見つめられて、なんだか僕も心があたたかくなってくる。
琥「美裕くん…ありがと……」
玲「…ははっ!ふははっ……!
なんだよ、笑えるじゃんか。ばーか」
玲太が美裕くんの胸を軽く小突いて、可笑しそうに、でも凄く嬉しそうに笑う。
美「……うん。ありがとう」
そう言うと、また美裕くんに正面からギュッと抱き締められた。
どうしよう…泣きそうです……っ!
陸「湊、あからさまに不機嫌になんなよ(笑)」
湊「黙れ」
颯「やーっと仲直りしてくれた…!
一安心やわ」
陸「うちのバカが意地っ張りでスンマセンした」
湊「……。」
颯「まぁまぁ。機嫌直しぃや(笑)」
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