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プレゼント。
昨夜交換した時、まだ見ちゃダメと彼に止められていた。
「…うん。
玉手箱は帰ってから見るものだろ?」
「えー? じゃあ、帰って玉手箱空けたら私、おばぁちゃんになっちゃうの?!」
「あれ? そんな話だったっけ?」
しれっと答える冬夜に呆気なく私はまた捕まって、結局ベッドから這い出ることが出来なかった。
伝わる彼の体温が気持ちよくて…
つられるように私も眠くなって
微睡み眠りに落ちる直前、
「……愛しているよ。美雪…」
囁かれた…言葉。
幸せに包まれたまま
私はまた眠りについた。
本当に…
幸せで満たされて…
大げさじゃなく、
このあとの人生どんな苦難なことがあっても乗り越えていける。
この時そう本気で強く思った。
……私は生涯、
この瞬間を忘れない。
プルルル…
……何度目かの着信音。
私はその音で目が覚めた。
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