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「……美雪!!」
顔を上げると私の名前を必死で呼ぶ琴実が目の前に立っていた。
「………………え?」
状況が飲み込めず、彼女の顔をじっと見上げ見つめる。
そして、
手に持っていたスマホに目線を落とした。
「……あれ? 着信……」
覚醒しない頭の中、
まだ呼び出し音だけが鳴り響き続けているように感じて、スマホを見ながら首を傾げる。
「……さっきまで私が鳴らしていたの! それで美雪の姿が見えたから切ったの!
それより美雪! あなた今までどこにいたの? なんでこんな所でしゃがみ込んで居るの? 頭に雪が積もってる!
…身体、冷えてない? 大丈夫?!」
「……え?
あー…うん。多分大丈夫…。
それより冬夜は?」
「……冬夜? え?!」
琴実が目を見開き固まる。
かまわず私は続けた。
「……冬夜。
さっきまで一緒に居たんだけど…
私、何でここに居るの?」
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