・ °* イブの夜に *° ・

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。.*・゜.。.:*・゜☆.。†.:*・゜.゜。 ………1年後。 クリスマスイブ。 私は去年と同じように彼を待っていた。 約束の場所は駅。 時間は夜7時。 突如陽気で賑やかなメロディー クリスマスソングが あたりに鳴り響いた。 音を辿るとその先には 駅の前の柱時計。 針は約束の時を刻んでいた。 「…………あ、雪……」 はらり…… 舞い降りたのは ひとひらの… 「 雪結晶」 次第に雪はその数を増やしていく。 まるで私達を優しく 包み込むように… 『イブの夜に…会いに行くから』 静かに降り続ける雪の結晶から 彼の声がした。 「…だァ……!」 「あ、分かる? 秋夜。 ……おとーさんだよー」 やっと、首が座りだした息子が、手袋をはめた手で空を掴む。 私はその小さな身体をぎゅっと抱いて、息子の手の先、夜空を仰ぎ見た。 冬夜が私にくれた最高のプレゼント。 私の宝物。かけがえのない ……愛の結晶。 Fin 。.*・゜.。.:*・゜☆.。†.:*・゜.゜。
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