久しぶりの再会

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悩んで連絡しなかった間暁斗を不安にさせていたようで、少し悪かったなと反省。実は連絡しない事も考えた。けどそれは流石にマズイかなって……それで、麻也さんに相談したんだけどさ。 『連絡が来たときは嬉しかったんだ。本当にありがとう。』 円卓を間に向かい合っている俺達。今はこの距離が有難い。個室ってだけで、緊張感があるから。 『別に…話があるって言うから来ただけ。』 『それでも嬉しいんだ。』 笑顔の暁斗とは対称的に、俺の心はモヤモヤしている。だってあの笑顔は嘘臭い。見ていてイライラする。 『話って何?明日も仕事だから、長居は出来ないんだけど。』 嘘だ。本当は、オーナーから明日は遅番でいいと言われている。夕方から出勤すればいい。けど、そんな事コイツは知らないから。
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