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「華原さん?・・・え・・・俺、どうかしたんですか?」
「大丈夫よ、泉実ちゃん。ちゃんと吸血鬼化したかどうか、確認に来たの。意識がないときにも、1回来てるから。心配しないで。」
私の様子に、泉実の表情が不安に曇る。
なんという迂闊さだ、私は!
泉実を不安にさせてどうする!
しかし・・・しかし!
私のせいなのだろうか?力が足りなかったのか?それとも・・・?
私を映した瞳はーーー
ーーー赤くなかった。
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