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「う……
何があったんだ…」
一人の少年が森の中で目覚める。
周りには人の気配もなく、その少年だけが横たわっている。
「父さんが…
うっ…」
体が動かない。
何も怪我はおっていないが身体中が痛い。
そういえば父さんが危ないんだ…
何度も父さんの名前を呼ぶが、返事は返ってこない。
何が起きたかを必死に思い出そうとするが、なかなか思い出せない。
しばらく時間が経ち、ようやく体を動かせるようになった。
「そうだ…
父さんは俺を逃がして…」
父さんが俺を逃がしてくれたまでは思い出せる。
他のことは思い出せない…
記憶喪失になったんだろうか?
けど自分の名前はわかる…
俺の名は『ロロ・クロノ』
このことだけ覚えてればいいか…
あとは父さんに小さいことから言われてたこと。
『もしも俺に何かあったら、レストランKKというところに行きなさい。
そこに俺の知り合いがいる。
話は通してあるから、いつ行っても助けてくれる。』
とりあえず覚えてるところをたどるか。
そう思い、少年はその場を後にした。
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