全ての始まり

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この世界の名は「box」 その世界には、世界の果てと呼ばれるいわゆる神秘的な場所が幾つも存在する。 その一つである神秘の霊峰「ミカコネ霊峰」 そこは大きな山々があり、人も動物も、そして自然もが調和して生きている。 そんな静かな霊峰の麓で、まるで城でも建っていたような土地に、大きなクレーターがあった。 そこは何者かによって人為的に削られたようにも見える。 だが城が建つほど、それも立派な城が建つほどの場所に穴が空いているにも関わらず、それに気づいた者がいない。 もし人為的な爆発なら、小規模ならまだしも、城を消すほどの威力なら人が気づくはずだった。 だが魔法にしろなんにしろ、音も立てずに全てを消すことは不可能。 なにが起きたかもわからない場所には一人の男がやってきた。 「遅かったか…… けどこの威力、そして土地の魔力すらも残っていないってことはあれの力か? とりあえず父さんはもう…… ただあれを消滅させたとは考えにくい…… 俺が探し出そう。」 そう言うと男は何処かへ消えていった。 そこには虚しく風が吹いた
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