第1章

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『名はない…』などと言っておきながら 私がどこの何者かを忘れて ただ 女を抱きにきたというわけではないということか… 「だが 俺は お前が小倉家の正室であろうが 抱く女にそんな身分など関係ないーーー しかも その お前が率いた小倉家は滅んだのだから…」 言われたくないことをいう、この男は。 小倉家がーー 我が一族が滅びたから こうして 来たくもない城にきて 抱かれたくもない男に抱かれようとしているのだからーー
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