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「よう仁、今日はさぼりかと思ったぜ。」
角守 忠 と 白神 義 がぎりぎりに教室に入った俺を見て言った。
「今日、夕方に会社で打ち合わせな、例の会社の買収の件。」
俺が言うと
「おう!」
二人が同時に答えた。
俺たち3人と、東大に通う後2人、5人で小さいながら株と投資の会社を興している。
株を始めたのは高校1年の時からで、
最高で投資額60万を2000万にしたことがある。
他の連中のもうけも合わせて投資会社を大学に入って起こした。
マンションの2室をつなげて、会社件おれの部屋として使っている。
一応俺が社長だ。起業して1年、年商1億!
授業が終わり、大学の正面の長い階段を忠と義、3人で降りていたら、
階段の端にどこかで見たことのある女性が立っていた。
病院であった、純情そうな女性・・・・政恵だ。
数人の男子に囲まれナンパされている。
「あ!仁さん」
こちらに気が付き男子を振り切るように駆けてきた。
「仁さん!だってさ、いつもと毛色がちがうんじゃないか?」
忠が言ってひじでおれをつついてきた。
「ちげーよ、兄貴の知り合いだ」
「兄貴の知り合いか なら、ありえる。」
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