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『鬼彌』の一族の生き残りの双子の姉妹のピルとアヤは、
姉のピルは無愛想で物静かな性格、
妹のアヤは天真爛漫で無邪気な性格をしていた。
どこにでもいる『鬼彌』の一族の少女であったが、
彼女たちが妙であったのは、『鬼彌』の一族でありながら、動植物を摂取して
エネルギーを得られる、ということであった。
ピルとアヤはその生態ゆえ、『鬼彌』の一族がすべて死に耐えた時、たった二人で
生き残った。そして残った一族の『赤い種』を地に植えず、あえてすべてを
口から飲み込んだ。
ピルとアヤは脆弱な種族である『鬼彌』を恨み、それを享受する『鬼彌』の一族を
どこかでさげすんでいた。
『赤い種』を摂取したピルとアヤは、幻術の力をさらに強めるようになる。
このような強い力があって何故迫害を受け入れなければならなかったのか?
種の滅亡の運命に疑問を抱いたピルとアヤは、
精霊タピオの進言を受け入れず、かくして、広い世界へと旅立つこととなる。
やがて姉妹は、人と共存を選んだ姉と、人を搾取することを選んだ妹として
対立していくこととなる。
人と協力してアヤと対立したピルだったが、アヤが人に惨殺されるところを
目撃してしまい、最終的には人と対立する鬼となる。
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