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白銀(しろがね)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「わたし達って、いつどこで出会ったか覚えてる?」
それは電話が始まって10分程が過ぎた頃
思わず零れた言葉
突拍子もない問い掛けに彼女は気を悪くするかも知れない
そんな事さえ覚えていないわたしを詰るかも知れない
思わず不安に慄く胸
けれど…
『覚えてないわ』
クスと笑って彼女はそう言った
『貴女と出会ったのはいつなのかしら…
覚えてないけど、出逢ったのはきっと夜ね
』
「…どうして夜?」
『何となく…そんな感じがするのよ』
何が可笑しいのかコロコロ、白銀(しろがね)の鈴を転がした様な声で笑う
嗚呼…何故そんな嬉しそうな声で…
期待してしまう…
愛してはいけない貴女を愛しても良いのかと
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