第1章

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白銀(しろがね)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『………愛してる』 その声は掠れていて 今にも泣きそうな声 『貴女を、愛してる』 アイシテル 誰が? 誰を? 『ずっと…愛してるの』 貴女が わたしを 『貴女を…ずっと…想っていたの』 電話越しの彼女の声は震え 静かに泣いていた ワタシヲキラワナイデ そう言って嗚咽が震えていたから 「愛してる…貴女を愛してる」 有りっ丈の想いを一つの言葉に込めて、そっと呟いた
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