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今日の朝食はスクランブルエッグとベーコン、そしてスープ。 温かい朝食を口に運びながら、長い足を組んで本を読む光矢の横顔を盗み見る。 サラサラの黒髪には天使の輪っかが浮かび、 細められた瞳は透き通るようなガラス玉みたい。 少し高めの声で僕を魅了する光矢は、まるで本物の天使のよう。 こうしていると完璧に見える光矢だけれど、 実はちょっと抜けてるところがある。 そんなところを見ると、光矢も人間なんだと感じる。
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