第1章

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みんなで埋めたタイムカプセル 私は、どんな事を手紙に書いたのだろう 柚月は、自分の手紙を取り開けてみた 「(高校生の私へ 高校生の私は、どんなふうに大人になっていますか? 私は、どんな人を好きになっていますか? もし悠ちゃんだったら優しくしてくれてるのかな? もしかして和希だったりして・・ でも和希でも私は、怒らないよ。 だって二人とも私が大好きな人だから)」 そっか・・ 私は、昔から欲張りだったんだね。 きっとあの時の私は、悠ちゃんが振り向いてはくれない事を知っていたのかも でも・・私は・・ 和希を好きになってもいいのかな? そして柚月は、和希の手紙を箱から取り出してみようとした時 「それ、俺のだろう?勝手見るな!」 「!?」 柚月の後ろには・・ 「和希・・どうしてここに?」 「お前が、血相変えて家を出て行ったっておばさんから聞いたから・・」 「でもどうしてここに居る事が分かったの?」 「柚月が言ったのだろう?高校生になったらここに来ようって・・」 「覚えていたんだね。」 「当たり前だろう」 「・・・・・はい。これ和希の手紙だよ。」 柚月は、和希に自分の手紙を渡した。
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