第1章

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「柚月が見ても良いよ。」 「でも・・これは和希が自分に書いた手紙・・」 「良いから開けて見て見ろよ。」 和希は、そう言って柚月に和希の手紙を読ませた。 「・・・・・・・・・。」 「(高校生の俺へ 俺は、二つの夢があるのを覚えているか? 一つは、大好きなお父さんのようなデザイナーになる事 もう一つは、柚月を振り向かせられるような男になる事 俺の一番は、柚月を泣かせない男になる事 俺は、不器用で素直に気持ちを言えないけど・・ 俺は、柚月が大好きです。)」 「・・・・・・・。」 「俺は、昔も今も変わってはいない。」 「そんな事ないよ。和希もちゃんと変わっているよ。」 「俺は、昔と変わらない。何も・・」 「和希・・」 「俺は、柚月が誰を想っていようと俺の中で女に見えるのは柚月だけだ。」 「!?和希・・」 「・・・(神様、私は・・ズルい女です。和希に素直になりたいと思って でも気持ちを言ってしまえば和希は、私の前から消えてしまう気がして)」 「柚月の気持ちが知りたい。」 「私は・・私は・・」 (怖い。こんなにも想いを伝える事が怖いと思った事なかったのに・・) 「・・・・・・・。」 柚月は、涙を流して・・ 「和希は、私が気持ちを伝えても私の傍には居てくれない人でしょう?」
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