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「柚月が見ても良いよ。」
「でも・・これは和希が自分に書いた手紙・・」
「良いから開けて見て見ろよ。」
和希は、そう言って柚月に和希の手紙を読ませた。
「・・・・・・・・・。」
「(高校生の俺へ
俺は、二つの夢があるのを覚えているか?
一つは、大好きなお父さんのようなデザイナーになる事
もう一つは、柚月を振り向かせられるような男になる事
俺の一番は、柚月を泣かせない男になる事
俺は、不器用で素直に気持ちを言えないけど・・
俺は、柚月が大好きです。)」
「・・・・・・・。」
「俺は、昔も今も変わってはいない。」
「そんな事ないよ。和希もちゃんと変わっているよ。」
「俺は、昔と変わらない。何も・・」
「和希・・」
「俺は、柚月が誰を想っていようと俺の中で女に見えるのは柚月だけだ。」
「!?和希・・」
「・・・(神様、私は・・ズルい女です。和希に素直になりたいと思って
でも気持ちを言ってしまえば和希は、私の前から消えてしまう気がして)」
「柚月の気持ちが知りたい。」
「私は・・私は・・」
(怖い。こんなにも想いを伝える事が怖いと思った事なかったのに・・)
「・・・・・・・。」
柚月は、涙を流して・・
「和希は、私が気持ちを伝えても私の傍には居てくれない人でしょう?」
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