第1章

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「痛てて・・こんな所に連れてきて・・」 「ここに来ないと邪魔が入るだろう?」 「ごめんね。立花君・・」 葵衣と千鶴が和希を連れてきたのは、屋上だった。 「それで話ってなんだよ。」 「柚月をどうして避ける?」 「・・・そのほうが、柚月も安心だろう?」 「お前、柚月が気持ちを言ったからと言って傷ついているとでも?」 「そうじゃなくて俺が言ってあいつどう返事を出していいか困って・・」 「だから柚月を避けているのか?」 「・・・・・」 和希は、言葉に詰まる。 「柚月は、軽い気持ちで返事をするよな女じゃないよ。」 「わかっている。だから余計に・・」 「じゃあ気持ちを言ったこと後悔しているのか?」 「・・・・・・」 「どこまでお前は、意気地なしだよ。」 葵衣は、和希の様子を見てイライラしていた。 「じゃあ俺は、あいつにどんな顔をして・・」 「堂々としていろよ。柚月が、どんな答えを出すかを・・」 「俺は・・」 「立花君、柚月ちゃんならちゃんとした答えを出すよ。」 「・・・・・・。」 千鶴は、やさしく微笑む
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