第1章

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柚月は、一人考えていた。 「(和希が私と出会わなくて他の子を・・)」 柚月の前を通りかかった男子たちが話をしていた 「なぁなぁ聞いたか?」 「何を?」 「和希の奴、高校卒業したら海外に行くみたいだぞ。」 「そうなのか!?でもどうして?」 「あいつの親父さんデザイナーだろう?」 「そうだったな。」 「それで向こうで勉強するらしい。」 「へぇ~じゃあ、あいつもデザイナーかな?寂しくなるな。」 そんな話を聞いてしまった柚月は・・ 「(そんな!?和希が海外留学)」 柚月は、和希が居なくなることを聞いていても経ってもいられなかった。 タタタタッ・・・ 「はぁはぁ・・和希!?」 「柚月、どうした?」 「高校卒業したら海外留学って本当なの?」 「聞いたのか?」 「本当なの?」 「あぁ・・親父の仕事を継ぎたいからな。」 「そんな・・」 「柚月・・俺」 柚月は、ショックの余りその場から逃げてしまった。
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