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柚月は、一人考えていた。
「(和希が私と出会わなくて他の子を・・)」
柚月の前を通りかかった男子たちが話をしていた
「なぁなぁ聞いたか?」
「何を?」
「和希の奴、高校卒業したら海外に行くみたいだぞ。」
「そうなのか!?でもどうして?」
「あいつの親父さんデザイナーだろう?」
「そうだったな。」
「それで向こうで勉強するらしい。」
「へぇ~じゃあ、あいつもデザイナーかな?寂しくなるな。」
そんな話を聞いてしまった柚月は・・
「(そんな!?和希が海外留学)」
柚月は、和希が居なくなることを聞いていても経ってもいられなかった。
タタタタッ・・・
「はぁはぁ・・和希!?」
「柚月、どうした?」
「高校卒業したら海外留学って本当なの?」
「聞いたのか?」
「本当なの?」
「あぁ・・親父の仕事を継ぎたいからな。」
「そんな・・」
「柚月・・俺」
柚月は、ショックの余りその場から逃げてしまった。
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